私は受験を通して様々なことを知りました。その中でも、皆さんに知ってほしいのは、勉強のためであっても欠いてはいけないものがあること、そして気の持ちようがすごく大切なことです。
私は算数がとても苦手です。入試前までになんとかしようと、受験直前は大幅に勉強時間を増やしました。しかし、苦手を何とかしようと思いすぎるあまり睡眠時間を減らしてしまったのです。睡眠時間を減らしたことで頭痛が起こるようになり、勉強に集中できなくなってしまいました。これでは本末転倒ですし、本番にも影響が出てしまいます。このような経験から、新6年生はじめ受験を考えている方々はどれだけ勉強が忙しくても、健康にだけは気をつけてほしいと思います。
もう一つ、私の経験から伝えたいことがあります。それは、気の持ちようが受験に大きく影響することです。私は緊張に強いタイプですが、それでも受験は緊張するものです。実をいうと、私の合格した2校は、どちらも追加合格です。あと少しで一発合格できたのに、何かが少し足りなかったということです。今年はコロナの影響で出題の形式が大きく変わった学校もありました。受験の出題形式は、いつ、どう変わるかわかりません。私は「あのとき色々な形式の問題をもっとたくさん解いておけば…」と今でも思う時があります。ですから、皆さんには、受験する学校はもちろん、受験しない学校の問題もたくさん解いて、受験の時に「どんな問題がきても大丈夫だぞ!」という状態で受けてもらいたいと思います。知らないような問題形式で不安になりながら解くのと、どっしりと構えて、安心して受けるのでは結果が大きく変わると思います。そして、不合格だったからとくよくよしないことです。私のように追加合格できるかもしれないし、「第一志望でない学校が結構よかった」なんてこともあるかもしれません。不合格が続き、不安になったことで私はおなかがいたくなりました。「病は気から」とはまさにこのことです。ぜひ、最後まで希望を持って下さい。
皆さんには、将らず(おくらず)、迎えず(むかえず)、応じて(おうじて)、蔵めず(おさめず)努力し、合格をつかみとってほしいです。