年が明けて最初の前受験校、香川誠陵中の受験日は雨だったけれど、「雨降って、地固まる」かなと、前向きに捉えて会場に向かった。初めての本番ということもありとても緊張していたけれど、解いていくうちに浜学園の問題に似ているなと思いだんだん緊張がほぐれた。合格をきいたときは、これまでやってきたことが間違いじゃなかったと思い、とても嬉しかった。
続く大教大附属天王寺の前に、僕は溶連菌感染症になった。しかし、これもゆっくり休むチャンスと捉えて、しっかり休んだ。大教大附属天王寺の過去問はとても難しくて苦戦した。でも、特に算数はおもしろい問題だと思って取り組めた。浜学園で解いていた問題に似ていたというのもある。1次が突破できれば、2次はなんとかなる。1次も2次も家族はみんな緊張していたけど、前受けをしていたぼくはいつも通りでさほど緊張しなかった。1次の合格がわかったときは、とてもうれしかった。
勉強を振り返ると、浜学園の勉強でとても学力がついた。
僕は公開学力テストで点が取れないので、毎週の復習テストでベストに入れるように頑張った。特に、理科は毎回の宿題をしっかりがんばった。算数は難しい問題はできなかったけれど、テーマは完全にできるようにがんばった。特に、マスターコースの最後のまとめはすべて解いた。マスターコースや日曜志望校別特訓の算数で、大教大附属天王寺の算数に立ち向かえる力がついたと思う。記述では聞かれていることについて、思った通りに書けるように練習した。少しずつ表現力がついてきた。WEBSTARの取り組みでは答えのない問いを考えることで、何でも書いていいねんな、と思えるようになった。だんだんと自分らしい表現で書けるようになった。
最後に、習い事をしている人もそれは入試で役に立つということを伝えたい。僕は6年生の11月まで習い事の英語とピアノを続けていた。今年の入試問題では、「ローマ字で漢字の読み方を答える問題」が出た。2次試験の音楽で「ふじ山」のぬけている部分の楽譜を書く問題が出た。それから夏休みの学校の宿題。塾があったけれど自由勉強にしっかり取り組んだ。お札が大好きな僕は、7月に発行された新札についてたくさん観察し、何度も「富嶽三十六景」を描いていた。2次試験では「富嶽三十六景はどこから見た景色か」という問題が出た。もちろん僕は答えることができた。
秋頃は日曜志望校別特訓がしんどく感じたこともあったけれど、勉強に疲れたら趣味のお札づくりや粘土細工でリフレッシュをした。日曜志望校別特訓へは、電車の中で大好きな古銭が載っている社会の資料集を見ながら通った。また最後の追い込み時は、社会の先生の似顔絵をかいて机の前に何枚も貼り、いつも見られている環境を作ったりしてしんどいときも楽しんだ。
このように、浜学園での日々の勉強を大事にすること。それだけでなく、自分の好きなことや勉強以外のことがすべて受験につながるということ。もし落ちても、そこ以外に自分にあった勉強をしてくれる学校があると思えばいいし、落ち込む必要はないということ。合格を手にして、いろんなことがわかった。
大阪教育大学附属天王寺中学校はずっとD判定だったけれど、やってきたすべてのことが入試で発揮され、この結果につなげることができたと思う。