小学校低学年の頃、友達とサッカーをして遊ぶ機会が何度かありましたが、僕は運動があまり得意ではなかったので、悔しい思いをして帰宅する日々が続きました。僕が得意なこと、熱中できることは何かな?と親と一緒に考えていた時、浜学園と出会いました。それが小学3年生の春でした。最初は、春期講習と夏期講習だけに通い、塾で学ぶ内容がとても面白くて夢中になりました。そして、9月からマスターコースで本格的に通塾し始めました。最初の頃は、平均点を少し上回る成績でしたが、年度末には高得点をたくさん取れるようになり、クラス1位に上り詰めることができました。4年生になると、クラスがH、VS、Vクラスの3クラスに増え、僕はSクラスとなり、上には上がいることを思い知らされました。Vクラスに在籍している同学年の3人に強い憧れがあったので、好きな算数の宿題を一生懸命に取り組み、2ヶ月後のクラス替えではSクラスからVクラスに上がることができました。その年に始めた最高レベル特訓算数では、算数が好きであることを更に実感することができ、大きな自信にも繋がりました。
順調に勉強を続けていましたが、父の仕事の都合で4年生の2月(5年生コースが始まるタイミング)に海外へ渡航しました。Web講座に切り替えて、これまで頑張ってきた内容を忘れないように、また日本で頑張っている皆から遅れを取らないように現地でも頑張ろうという決心と共に色々勉強の準備をして渡航しました。しかし現地の小学校で出会った友達たちの誘惑に流されてしまい、最高レベル特訓国語を2カ月でやめ、渡航から約4カ月後には全Web講座をやめることになりました。5年生の1月上旬に帰国し、『もう一度、浜学園で一緒に勉強しませんか』と事務局の方からご連絡を頂きました。自分の学力がどんな状態なのか全く分からなかったので、再入塾テストを受けた時、とても緊張しました。しかし、Vクラスに入れることになり、再スタートから数日後の2月公開学力テストでは、思っていた以上の良い結果が出たので、3月からは日曜特訓前期<灘コース>に入ることができました。国語は3組、算数は2組、理科は1組でスタートしました。海外滞在中、日本語学習を疎かにしていたので、残念ながら国語では完全に出遅れてしまい、最後まで苦手意識も強かったです。理科は1組でしたが、授業がとても難しくて、ついていけずに翌月には2組に落ちてしまいました。国語では、宿題を一生懸命に取り組んだので努力が報われ、5月には2組に上がれました。得意だと思っていた算数ですが、授業の内容がとても難しく4月には3組に落ちてしまいました。先生が授業で話す言葉が、その頃の僕にとっては宇宙語のように聞こえていました。アドバイザーの先生やお世話係さんに宿題やコース選択のことなど、たくさんの相談をさせていただき、2月から通っていた最難関レベル特訓算数を4月からは最高レベル特訓算数に変更し、さらに灘強化本部から提供されているありとあらゆるサービスを利用させていただきました。数あるサービスの中でも、Zoom自習室による算数の質問コーナーが一番助かりました。おかげで、5月には算数は2組に戻ることができました。先生方の分かり易いご指導のおかげで、7月からの灘コース【後期】からはずっと1組にいることができました。11月に1度だけ算数0組になることができたのですが、公開学力テストの結果が悪く翌月には1組に戻ってしまいました。そのことをアドバイザーの先生に相談すると、公開学力テストと灘の問題形式が違うのであまり気にしなくて良いと言われ、安心して勉強を続けることができました。
5年生の一年間を海外で過ごし、浜学園の勉強を途中で止めてしまったことへの後悔はありませんが、日本に帰国してから『学習の遅れ』に対して不安に思ったことがないと言ってしまうとウソになります。しかし、先生方、事務局の方々、両親の支えがあったからこそ、そんな不安も和らぎ、自分を信じてその時にできる精一杯の努力ができたと思います。
浜学園の先生方、そして一緒に勉強してくれた浜学園の友達に感謝の気持ちでいっぱいです。