この合格体験記にたどり着き、読んでくださってありがとうございます。
僕は、中学受験を通して周りのたくさんの人に支えられていることを実感しました。この合格体験記を読んでくださっている小学生の皆さんには、目標や希望は自分自身で決めてほしいと願っています。もちろん家族や先生の話をよく聞くことは大切ですが、最終的には自分で。自分で決めたことなら、勉強が嫌になってしまったときに逃げたり誰かのせいにしたりすることなく、自分の責任で頑張ることができるからです。僕の灘中に行きたいという目標も、浜学園へ通いたいという希望も、全て自分で決めたものです。しかし、自分が頑張るだけでは、灘中合格という目標は達成できなかったとも思っています。
僕は新3年生の頃から浜学園に通いました。最初は土曜マスターコースから始め、5年生からは通常のマスターコースと最高レベル特訓算数を受けるようになりました。月に1回の公開学力テストと、灘中合格特訓は特に楽しみにしていました。公開学力テストで基準以上の順位を取れると、灘中合格特訓を受ける資格を得られます。灘中の最寄りである神戸住吉教室まで出かけて、レベルの高い仲間たちと一緒に、灘に特化した問題を学べる灘中合格特訓を受けたいという気持ちは、日々の学習を頑張る原動力となりました。
受験生になってからは、灘関連の講座やテストは全て受けていました。最終的には所属教室を離れ、毎日のように西宮教室に通いました。正月特訓、プレテスト、前受け校受験、入試直前特訓、当日特訓とこなすうちに、自信と体力が付き、当日もその勢いのまま入試問題に向き合うことができました。
灘中の合格発表の日は、併願校の入試がありました。その入試が終わるまで、両親は合格発表の時間から3時間も、胃が痛くなる思いをしながら結果を見るのを我慢してくれていました。僕が入試から帰ってくるまで見てほしくないと伝えたからです。併願校から退出して、母のスマホで灘中の出願サイトにアクセスし、「合格」の文字を見たとき、思わず「やったーーー」と叫びながら父と抱き合いました。そのとき絶妙なタイミングで、アドバイザーの先生から着信がありました。先生とのお話の中で、「誰のおかげで合格できたと思う?」というやり取りがありました。少し考えて、「浜の先生と親のおかげです」と答えたところ、「先生のおかげでなく、ご両親と自分自身だよ」と言われました。そのときは納得したつもりでしたが、今になって冷静に考えてみると、やはり浜学園の先生の支えは、学力向上の面でも精神的な面でも、とても大きなものでした。
浜学園に通った4年間で、たくさんの信頼できる先生方や友達に出会うことができました。タイトルには「浜学園と家族に支えられて」と書きましたが、振り返ってみると、親戚、友人、学校の先生、近所の人まで、たくさんの人が応援して支えてくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。
これから灘中で精いっぱい学び、将来は世の中の人々を豊かで幸せにできるような大人になりたいです。