僕は、無事に灘中という第一志望校に合格し、進学することができた。これから僕が灘中を目指そうと志を立てたきっかけや僕が灘中に合格するために必要だと思ったことについて述べていこうと思う。僕がこの学校のことを知ったのは小学1年生の時である。家で「恐竜超世界」という番組を見て、そこで海に棲んでいたモササウルス類の顎の化石を灘中地学部の活動で発見したという話を聞き、こんな学校があるのだと思ったことだった。また、鉄道が好きな僕にとって、神戸にある灘中に新幹線で行けることも魅力的なポイントであった。ここから僕は灘中を目指す生活を始めることになる。
そして3年生の夏に浜学園に入塾した。当時は資格が必要な特訓系の授業を受けることができず、灘中とはかなり遠い位置にいた。でも、年末に受けたZoomの講座で言われたことを実行して、4年生で最高レベル特訓、5年生に灘中合格特訓の受講資格を取得した。毎年5月にある灘中文化祭にも、4年生の時から行っている。そこで物理研究会などの研究発表や作品展示を見て、明確に灘中を目指す理由が芽生え、今までよりも強く「灘中に行きたい」という思いを持った。
6年生になって、灘中入試の本番が刻一刻と近づいてきて、ちょっとずつ緊張が高まってきた。ここから模擬試験が増えたり、前受けの学校などの併願校を選んだりする必要が出てきた。6年生の灘中の入試説明会に行って、学校探検に行って、教室などを見て回り、受かったらここで座って勉強するのだなと実感を持った。12月末になり、本格的に実戦演習を積んでいくことになり、たまにどうしようと自信を無くした時もあった。例えば、灘中入試練習があった年末年始のテスト3連発で全てやらかした時や、前受けの学校の試験が全て終わった日の晩に発熱しインフルエンザに罹ったことがわかった時などである。だが、自分のここまで思ってきた「灘中に絶対合格したい」という「信念」と、「精力善用」という灘中の校訓でもって乗り越えてきた。
そして迎えた試験日当日。試験が始まり、試験問題を解き始める。たまに解けないと思った問題もあったが、「絶対に合格するのだ」という気持ちと胆力で解けた問題もあった。そして、無事に合格をつかみ取ることができたのだ。
僕がこの中学受験を通して感じたことがある。それは、灘中に合格するには、学力はもちろんだが、「絶対に合格する」という気持ちが必要だということなのである。君たちも、自分の志望校に絶対合格するのだという強い思いを持って試験に臨めば、きっと合格をつかみ取れるはずだ。