5年生のころ、塾に通っている人がかっこうよくみえたし兄も受験をしたので、親にお願いして塾に通わせてもらいました。クラスはHクラスで、初めての公開学力テストは偏差値が36と悪い結果でした。「もっと頑張らないといけない」と思い、熱心に勉強にはげみました。
はじめは大量の宿題、難しく速く進む授業に、何度も「なぜこんなにしんどい思いをすると初めから知っていたのに塾に通ったのだろう」と思いましたが、自分で決めたことなので最後まで頑張ろうと決心しました。
そして、努力を重ねた結果6年生にはSクラスになり、偏差値が57まであがっていました。そのときはとてもうれしく、「努力が報われるとはこのことだ!」と思いました。しかし偏差値は上がったり下がったり、しばらくしてHクラスになってしまいました。わたしはそのことがつらくて…。このままではどこも受からないのではないかと不安になりました。でもずっと下を向いていてはいけないので、「私はこの時期に基礎から学ぶことができる」と前向きに考えました。
そしてやっとの思いでSクラスに上がりました。上がったけれど勉強が嫌で泣いてしまったりくじけそうになったりしましたが、家族に励ましてもらい塾をやめずにいられました。秋になり、日曜志望校別特訓が始まりました。すると宿題の量が倍くらいに増え大変になりましたが、「しんどいのは自分だけじゃない。もし今やらないならみんなに置いて行かれる。嫌なら頑張れ!自分ならできる」と自分で自分をはげましました。
塾にある「受験までの日数」が一ヵ月を切ったころ、「もしも」のことを考えました。そのことのせいで心配になっていましたが、受験一週間を切ったころに先生が、「心配はしなくていい。こわくなったら自分は受かると言い聞かせろ」と言いました。その言葉が私に刺さりました。そしてその言葉が私を合格へと導いてくれました。
なにかを不安に思っている人、そんな人は「大丈夫。わたしはできる」と言い聞かせてみてください。