僕は6年生から受験生活を始めました。入塾テストはギリギリで通過し、なんとか入塾することができましたが、入ってすぐの授業は知らないことがたくさんあり、圧倒されました。最初の公開学力テストも算数18点という、今までの人生でとったことがない点数で、算数が得意だと少し自信を持っていた僕にとって、解けない問題にかなり気持ちが落ち込みました。もう、無理かもしれないと思いました。先生に相談すると、「知らないことを解けないのは仕方がない。だって習っていないんだから。だからこれからの授業でわからないことをそのままにせず取りこぼしのないように頑張ればいい。必ずかしこくなる」と励ましてもらいました。
塾の授業は学校では教えてもらえない楽しい授業ばかりで、すぐに夢中になりました。みんなにとっては復習もかねた授業。でも、僕にとっては初めての授業で最後の授業。そんな気持ちで取り組みました。最初は宿題の量にびっくりしましたがなんとかこなし、わからない問題は先生に必ず聞きました。間違えた問題はできるまで解き直しました。復習テストでベストを取れるようになり、それが嬉しくて宿題への意欲も高まりました。そうすると、6月にはHクラスからVSSクラスに上がることができたのです。
しかし、復習テストでは点数が取れるのに、公開学力テストや合否判定学力テストではまるっきり点数が取れないことに苦しみました。偏差値も39~48で、52以上取れない。日曜志望校別特訓の白陵コースに入れないかもしれないというプレッシャーがますます僕を苦しめました。そんな時に明石教室で開かれる「サクセスへの道」を受講しました。サクセスへの道ではテストの結果で志望校判定がその日に出ます。スライドでの順位発表もありドキドキしました。そこでの結果は初めての志望校への合格範囲。数点で順位が前後する現実に受験の怖さも感じました。得意と思っていた科目も点数がとれたり、とれなかったり、そうするうちにどんどん押し寄せてくる月日に気持ちが押しつぶされそうでした。そんな時に先生に相談すると、「やり方は間違っていない!そのままで大丈夫」と言われました。自信はなかったものの、先生を信じて復習を頑張った結果、公開学力テストで偏差値57まで上げることができ、日曜志望校別特訓の白陵コースにも11月からギリギリ入ることができました。
それから白陵中プレでもA判定を取れましたが、まだまだ不安でいっぱいでした。不安を打ち消すために、先生が言っていた、国語は「語句マスター1500」を3回、算数は入試直前特訓を3回、理科は苦手な分野を主に復習しました。12月から過去問も5年間やり通しました。ボロボロになった問題集が自分への励みになりました。受験当日は震える手をカイロで温めてのぞみました。試験では算数が思ったよりできなくて、焦りました。お弁当も味を覚えていないくらい、顔面蒼白でした。しかし、「きっとみんなも同じ気持ちのはずだ!ぼくだけじゃないはず!」と奮起して理科を乗り切りました。
結果、無事にすべての受験校に合格できた時はとても嬉しかったです。
これも、最後まで熱い授業や励ましの言葉がけをしてくださった先生や事務員さん、塾の送迎やサポートをしてもらった両親のおかげだと思っています。