カイロの仕組み

執筆:大阪府吹田市 金蘭千里中学校 理科 竹尾 真

これからどんどん寒くなってきて、みなさんもカイロを使うことが多くなると思います。ところで、カイロが温かくなる仕組みについて考えたことがありますか。中身は、ご存じのように鉄粉、活性炭、水などの他に食塩が含まれています。その仕組みは、鉄がさびるときに熱が出るからです。

中身を見たことがある人も大勢いると思います。袋をやぶくと、赤茶色のさらさらの粉が入っていましたよね。でも、振る前の中身を見ると、真っ黒の粉でしっとりしています。これは、鉄の粉がまださびていないので水が残っているからです。

鉄のくぎを水で湿らせておくとだんだんさびていきます。でも、さびた鉄のくぎは、さわっても温かくないですよね。実は、速くさびさせるためにカイロにはいろいろな工夫がなされているのです。

その工夫とは、

①鉄を細かい粉にしている。丸太はなかなか燃えにくいが、薪にすると燃える。

②食塩(触媒の働き)を加えている。鉄は水より塩水の方がさびやすい。

これ以外にもさまざまな工夫がなされています。たとえば、カイロは外側の袋から取り出してよく振ると温かくなります。でも、袋から出した黒い粉をビーカーに入れて、よくかき混ぜると70℃近くまで熱くなります。これではやけどをしてしまいますね。粉を入れた袋の目のあらさや活性炭で空気(酸素)の量を調整しているのです。

このようにカイロには、さまざまな工夫がなされています。これからも、身のまわりのものに興味を持ってください。

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