浜学園の先生たちの授業はとてもユニークだった。つい真似をしたくなるほどだ。
いつのころからか、僕の勉強方法は「授業をする事」になっていた。宿題をする時に、まるで先生のように解き方を説明しながら一問ずつ解いていった。初めはただ、面白半分にやっていたのだが、これがミスをなくす効果的な方法であると分かったのだ。解き方を口で説明していると、手順をちゃんと踏んでいくので、条件の見落としや読みまちがいを防ぐことができる。僕はいろいろな先生の口ぐせを真似て授業をしていたので、3教科とも授業をしていた。先程挙げた利点は計算分野(主に算数)に関してだが、暗記分野の占める割合が多い国語や理科についても、この勉強法は有効だった。それは、自分が分かることと分からないことの区別がつけられること。例えば、理科の授業。「○○(植物の名前)のおしべの本数は?」と自分で言う。「そう、○本だね!」とまた自分で言う。その時に「ついでに花びらは○枚、めしべは○本、がくは○枚。花粉は虫で運ばれて…あれ?虫?風じゃなかったか?…」となり、正確な知識が身についた。このときに、派生事項をいつも先生は教えてくれた。
このように、僕は計算分野と暗記分野、どちらも得意とすることができ、第一志望をはじめとする受験した全ての中学校に合格できました。今まで僕の受験勉強を支えてくれた、家族や浜学園の人たち、そしてユニークな授業で僕たちを楽しませてくれた、浜学園の先生方、本当にありがとうございました。